第6期ご近所イノベータ養成講座がスタート
ご近所イノベータ養成講座の第6期が、受講生20名とともに始まりました。
昨今の異常気象よる大型台風が首都圏を直撃したため、第1回講座は中止に。前代未聞の出来事でしたが、皆さんの意気込みが感じられつつ、第2回講座が2日分の内容をぎゅっと濃縮して行われました。
はじめに、講座に向けて、学ぶ心構え、本質を知ることから始まり、今後の地域コミュニケーションのあり方を学びました。港区芝地区総合支所の辻さんより、「港区の現状、人口推移などの説明」を受け、これからのイノベーションの必要性や人との繋がりを増やすこと、自分の持ち味をもっと知ってもらうことなどの話を伺いました。
その後、椅子で一つの円を描くようにワンサークルに。それぞれが今の気持ちをみんなの前で発表することにより、これから一緒に受講する仲間の話に耳を傾けました。港区に住み、勤務する方々が多く受講されています。どんなことに興味があるのか、いまの気持ちなど発表しました。
これまでの浮き沈みを可視化し自分を振り返る
これまでの浮き沈みを時系列で表す「エナジーカーブ」を作成して、グループに分かれ、これまでの自分を振り返るきっかけになりました。4人1組になって、語り手、インタビュアー、書記、聞き手に分かれ、それぞれの話を伺いました。「語る楽しさ」、「どんな質問すればいいのか」、「書記としてまとめる力」、「聞くことだけに徹する難しさ」など、考えながらそれぞれ持ち回り行いました。いろいろな体験の再認識やこのような人生を理解することの大切さを学びました。
芝商店会・金子会長のレクチャー
午後は芝商店会の金子全宏会長から、商店会の実情や街づくりへの貢献についてお話を伺いました。
芝地区は、オフィス型商店会になっており、半数のお客が在勤者、昼間に集中おります。数年前より「激辛ストリート」と銘打ち、激辛メニューを28店舗で提供しており、街おこしの一環になっています。
家賃が高いので、物販より飲食店が多いいが、多くの大企業がある利用者となってくれています。
住民参加してもらう工夫として、様々な行事に参加し、地域の人と知り合うことの大切さや、学校との交流で地域の雰囲気が和やかになっています。
みなさん協力的なのはなぜ? 地域の人が積極的に学校の行事に参加して保護者の方の理解も深まり、PTAの会長も、必ず商店主の後継が担うようにしてきました。
商店会の取り組みとして、商店会に加入することが条件、生ゴミ回収を本来週2回のところ、衛生面のため毎日回収できるようにしました。ほとんどの店舗から賛同を得られています。商店会全体の利益が自分のお店の売り上げに繋がっております。
コミュニティ活動の原動力は、自分が生まれ育ったまちなので、いろんな形で協力できる関係を築くことができています。新しい住民(特にマンション)に、町会活動に参加してもらい、町会の人と仲良くなれるようにしました。マンションの理事会にも、常に商店会の情報を共有し、参加を促した結果、個人で町会に入る人も出てきました。
これから実現したいこととして、行政からの呼びかけで「緑を増やす運動」に協力 植木鉢を植え「お花のあるまち」にしていきたいと語っていただきました。
「私が実現したい地域」とは?
続いてのタームに進み、テーブルごとに分かれ、思うことをテーブルごとに楽しく話しました。対話を通して、人の考え方を理解し、共有する大切さを感じていきました。
模造紙に大きく書き込み、より具体的に話してみました。
「わたしが実現したいこと」その結果どんな近所になっていくか?どんなことを大切にしたいか? そのためにできることは?などを話し合いました。
そして、テーブルごとに発表していきました。
現在の社会では話し合いができる場がないのではないのか?
観光客と地元をつなげるには、縁側での交流 土日飲食店をつかえないか?
人をつなぐきっかけ 隣の家との交流をどう取るか?
地域交流したいけど、相手との距離感がわからない 何かに属している安心安全な人との知り合いを増やしたい 誰かと知り合うとき、共通テーマを持つことが大切などの話が出ました。
「つながり」を大切にする地域にしたいとの話になりました。
1日を振り返り、対話の重要性を認識
そして、チェックアウト、ワンサークルに戻り、1日の感想を共有していきました。今までにない経験を多くした受講生でしたが、受講を重ねることによって、手法を学び、対話の重要性に理解を深めていく講座になりました。