9月8日(土)、9日(日)は、アイディア合宿ということで、2日間連続の講座。 この2日間の講座では、福岡県福津市の津屋崎から「津屋崎ブランチ」代表の山口さんを講師にお迎えして、「自分のやりたいこと×社会にいいこと」のアイディアを発表し仲間を募り、プロジェクトとして立ち上げます。
エレベータピッチ
まず初めはエレベータピッチ 実際にどんなことがやりたいのか1分間で多くの人の心に伝わるように話します。 エレベータに乗り合わせた上司と、降りる階までの1分間で、自分のアイディアを的確に話し、チャンスをつかむというプレゼンの手法の1つです。 受講生それぞれ、その人ならではのアイディアが続々と発表されていきます。 はたしてみんなの心をつかむことはできるのでしょうか?! 発表を終えて、ほっと一息というところですが、これから、さらにもう一歩深い企画に育てていきます。
山口さんによるオリエンテーション
講師の山口さんによる自己紹介と、2日間の講座の流れの説明の後は、新たな発想を生み地域にイノベーションを巻き起こすために重要な、対話についてのレクチャー。 山口さんからは、我々はイベントをやりたいのか?イベントをやることで地域は豊かになるのだろうか?など、早くも自分のやりたいことをもう一度見つめなおすようなコメントが! 対話って何だ?というところから、まずは実践。 4~5人一組のグループを組んでいくつかのテーマで対話をしてみます。
対話のための6つのポイント
山口さんによると対話の時に重要なポイントは6つ、『否定せず、耳を澄まして聴く。』『断定しない、答えは1つと思わない。』『自分と言葉を切り離し、自分たちの共有物と思う。』『心の変容を認める。』『沈黙に価値を置く。』『「あっ!」という瞬間を大切に。』 この6つのポイントを心にとめて、対話をしてみると、自分の考えにとらわれず、他の人のアイディアと掛け合わせて、新たな発想が生まれやすくなるそうです。
ワールドカフェ
お昼休憩をはさんで、午後はワールドカフェという対話の手法を使って 「地域の中で活動するときに大事なことは?」というテーマでの対話の時間。 テーブルの上に敷かれたクラフト紙に、自分の思った事や他の人の話しを聞いて、こころに留まったことなどを書いていきます。 7~8分ほど話したら、一人だけその場に残って後の人は他のテーブルへ。残った人は他のテーブルから移動してきた人に、どんな話が出たか話しつつ、さらにアイディアを出し合います。 ・老若男女、だれでもいっしょにいれる ・リアルな関係 ・フラットな関係 ・潜在的な欲求を見出す ・ニュース性があると全国にも広がる ・ポレポレ、我慢をしない などなど、様々なアイディアが出ました。
津屋崎で起きていること
ワールドカフェで地域の活動についてみんなで考えた後は、実際に山口さんの津屋崎での活動についてのレクチャー。 東京から津屋崎に移住した山口さん、移住のきっかけや、地域での課題、山口さんが代表を務めていらっしゃる「津屋崎ブランチ」の立ち上げのこと。 小さな経済をたくさん生み出すスイミー理論、古民家を活用して、様々な人が日替わりで運営しているカフェのこと、伝統的な建築の手法で建てられた藍の家での活動、やりたいことの向こう側を伝えるイベントのネーミングについて等。 やりたいことをまちへつなげている実践者としてのお話を伺い、これからの自分たちの活動に向けて、大いに刺激をいただく時間となりました。
たったひとり泣いて喜ばせたい人
そうして向かえた、合宿初日の1日目の終わりには、自分のプロジェクトを通じて《たった一人泣いて喜ばせたい人》の固有名詞を考えてくること。という宿題が出されました。 プロジェクトを企画していく中で、軸がぶれそうになった時、この《たった一人泣いて喜ばせたい人》を思い浮かべることで、よりやりたいこと明確し、より深みのある企画にすることができます。
芝地区に泊まる
講座初日終了後は、合宿という名の通り、実際に講師と希望者はご近所の旅館に宿泊します。 この日はちょうど町会のお祭りの日が重なっており、スタッフとして参加している受講生もいたので、みんなで遊びに行った後、旅館では夜遅くまで自分のやりたいこと、まちのことなど、熱く語り合いました。