春が過ぎて、梅雨が過ぎて、まだまだ厳しい残暑ですが、セミの声が途切れた夕方にはスズムシの声も聞こえるようになりました。
4月から開催して、もう第14回目になったまめラボ・オンライン。今回はいつもの早朝6時からちょっと時間を遅らせて、9時からの開催。
いつもの顔ぶれや懐かしい方など9名がご参加くださいました。
テーマは「ギフトサークル」。過去に体験したことがある人もない人も、オンラインは初めて。
今回はそれに加えて、進行役をりょうさん、記録係をみずか、初のブレークアウトルームを使ってみるということにもチャレンジしてみました。
ギフトサークル自体はいたってシンプルなものです。まず、それぞれが自分が今必要としているモノ・サービス(Needs)などを順番に紙に書いて発表します。その後、二巡目は自分が今提供できるモノ・サービス(Gifts)を、同じように一人ひとりが紙に書いて発表します。そして、マッチング。
今回は、ブレークアウトルームを使って3人1組みの対話の時間を3セッション。リアルな場では、自分のニーズとギフトがマッチしそうな人や、この人と話してみたいな、と感じた人と自由に話します。オンラインではできませんが、それ故に、いろんな人とお話ができるのもオンラインならではの便利なところです。
ちょっと敷居の高いレストランに一緒に行ってくれる人
一緒に旅をしてくれる人
外での虫よけ対策のアイデアください
ハリーポッターの本が読みたい など、ニーズはいろいろ。
そして、差し出せるギフトも、
漫画が書けるので似顔絵を書いてあげます
シンプルでおいしいお手製サラダをごちそうします
金沢や名古屋をご案内しますよ など、こちらも思わず「わぁ!」と声を上げてしまうようなことばかり。
でも、ここまではいわばウォーミングアップで、ギフトサークルの肝はこの後のそれぞれのマッチングの時間にあるようです。初対面の人とのつながりを深めたり、早速レストランに行くチームが結成されたり、ギフトをきっかけに深い対話に進んだりと、全体の振り返りでも豊かな時間が展開していたことが伺えました。
そして、終了後も30分ほどの名残りの時間の予定が、なんと、オンラインが終了したのは正午。
ここでも、いろいろなところで開催されているギフトエコノミー的な取り組みについて、体験談などが話されました。
私たちは大なり小なり、資本主義経済の中でキャッシュフローのやり取りをして暮らしています。
頑張ったらその分の報酬がもらえることが当たり前の世界観から、無報酬で好循環を生む「ギフト」という世界観へシフトすることはなかなか難しいですが、定期的にこの「ギフトサークル」を開催していきたいなと思いました。
(まめラボスタッフ:みずか)