どこかで聞いたことのあるような地域活動をどのように「ご近所イノベーション」たる取り組みにするか……。津屋崎ブランチの山口覚さんをお迎えし、「アイデアを発明する」プロセスをたどっていきます。
初日は、ペーパータワーづくりから。チームになって、限られた枚数の紙を使い、より高いタワーを作っていきます。
つづいて、問いに対して答えていった結果生まれた300個ほどのキーワードを並べ、組み合わせていきます。たとえば、「カフェラテ」×「病気」に「受験」×「お弁当」……。この組み合わさった言葉から、ご近所イノベーションになりそうな情景を思い浮かべていくと、病院のようなカフェに元気なシニアが集う「カフェ待合室」が誕生!異質なキーワードが、これまでにないアイデアへと姿を変えていくことを体験しました。
そして、それぞれがやりたいことを1分で発表する「エレベータピッチ」を経て、プロジェクトとして発展させる5つの候補があがりました。
メンバーが入れ替わり立ちかわり、「もっと面白くするには」とアイデアをブラッシュアップしていきます。このプロセスこそ、「3回転3回ひねり」! 当初の案に固執することなく、生き物のようにアイデアを育てていきます。
そうして生まれたプロジェクトは、次の5つ。
◎DEAI HIROU〜地域を耕すムーブメント〜
◎サバイバル 芝イバルツアー〜都会を生き抜く星になれ〜
◎ご近所交差点〜カンガルークロス〜
◎きょうのえほん、なぁに?
◎芝の寺〜こころの灯を持ち帰ろう〜
合宿の終盤は、プロジェクトを具体化させていきます。それには、「たったひとり、泣かせたい人はだれか」を設定します。たとえば「子育て中のお母さん」なら、何に喜ぶかを考えていく。すると、タイトルも呼びかけるキーワードもぐんと胸に響くものに変わります。
そして、まるで目の前にプロジェクトの参加者がいるかのように、設定した対象者になりきって「主催者へのお礼状」を読み上げます。
そうしたプロセスを経て、プロジェクトは始動しました。11月までの2ヶ月間で、実践を繰り返しながら、プロトタイプを「ご近所イノベーション」に醸成させていきます。
2日間の合宿、お疲れさまでした!